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技術情報

医療関係者の皆様 ‐ 株式会社プラトンジャパン
2021.04.26

薄膜HAコーティングBiOのQ&A

 

なぜ薄膜の方が優れているのか?

BiO薄膜HAは厚膜に比べて、チタンの弾性に対する追従性が向上し、生体内でのコーティング層の亀裂・剥離のリスクが少ないと言えます

また、コーティング層が薄く、中長期的にHAは骨に吸収置換します。したがって、感染などのリスクが極めて低くなります。

生体内において、亀裂・剥離が生じるとマクロファージ等の出現によって、異物排除が促進され、骨吸収や感染を惹起し、インプラント周囲炎の原因となります

(白川正順ら, HA薄膜コーティングインプラントに関する基礎と臨床, インプラントジャーナル2006 NO.28)

なぜ熱分解法を用いているのか?

熱分解法は従来のコーティング法と比較して圧倒的に低温(600~650℃)でコーティング処理を行なうため、インプラント基材のチタン及びカルシウム(Ca)やリン(P)の成分の変性を最小限に抑えます。

なぜ2層コーティングにしているのか?

チタン酸カルシウム(CaTiO₃)とハイドロキシアパタイト(HA)の2層コーティングを採用しています。
各コーティング層は緩やかに組成が変化する傾斜組成によって、化学的に結合することにより、高い密着性を発揮し、剥離しにくい構造となっています。
引張密着強度試験(JISH8402準拠)実測値:21.55~25.32MPa(試験施設: JFEテクノリサーチ株式会社)

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